今日9月6日は、義母の誕生日です。
90歳を迎えました。
義母が倒れてから間もなく1年10か月
義母は3年ほど前に体調を崩して入院し、その後介護付き有料老人ホームに入居していました。
その義母が義父と同じホームに入居したのは一昨年の6月。
表情を失くし、言葉もはっきりとしなくなっていた義母でしたけれど、徐々に回復して明るい笑顔を見せてくれるようになってきていました。
車椅子から歩行器、杖へという回復が見られていたのも喜ばしく、家族全員の気持ちも明るくなっていました。
その年に結婚した長男夫婦(義母にとっては孫夫婦)とも会えて、とても喜んでくれたのが昨日のことのようです。
ところが。
同じ年の11月、突然自室で意識を失ったのです。
それ以来、時折目を開けることはあってもおそらく何も見えていない、耳も聞こえているかどうかわからないという状態が続いています。
ほぼ夢の世界の住人となってしまいました。
どんな世界にいるのだろう
1年10か月もの間意識のない義母。
どんな世界にいるのでしょう。
義母の中ではどんな時間が流れているのでしょう。
考えない日はありません。
楽しみにしていた孫夫婦の結婚式の写真を見ることもかなわず、ひ孫が生まれたことも知らず眠り続けている義母。
元気だったら、きっと楽しい毎日を送り、ひ孫のスピカくんをかわいがり、成長を喜んでくれたのだろうと思うと残念です。
抱っこさせてあげたかったな…と心から思います。
今朝、義父にメールでお祝いメッセージを書きつつ、涙がこぼれそうになりました。
義母は私のお手本
優しくて聡明な義母を、私は一生懸命追いかけてきたような気がします。
お料理上手な義母を見習い、密かに対抗心を燃やしてキッチンに立ってきた結果、今の私がいます。
多少語弊があるかもしれませんけれど、義母に褒めてもらえるような子育てをしたいということも、私の努力目標でした。
義妹や私のことを本当の娘のようにかわいがり、大切にしてくれました。
私の体調が不安定になったとき、真っ先に気づいてくれたのも義母でした。
つい先日、8月末から長男家族と私たち夫婦との同居が始まりました。
今度は私が義母の立場となります。
リリーちゃんに悲しい思いや辛い思いは決してさせないと、固く心に誓っています。
でもやっぱりまだうまく距離感がつかめなくて…。
ついおせっかいを焼きたくなった時、リリーちゃんやスピカくんの顔を見たいなとふと思った時、いつも考えます。
《こういう時、義母はどうしていたかな?》
そうすると、用もないのに私たちの居住空間に立ち入らなかった義母の姿、必要以上に手も口も出さずに見守っていてくれた義母の姿を思い出すのです。
そして、自分を戒めることができます。
直接アドバイスを受けることはできない状況になっていても、義母は今でも私のお手本なのです。
お誕生日おめでとうございます
もし義母が元気でいてくれたら、義父や2人の息子夫婦、孫たち、ひ孫…と揃って卒寿のお祝いができたのかな。
それができたら、どんなにか嬉しかったでしょう。
たとえ眠ったままだとしても、義母は私たちにとっては大切な存在です。
おかあさま、お誕生日おめでとうございます🎂
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