木漏れ日の散歩道

子育て卒業。日々の暮らしのあれこれと思うこと

できたての幸せ - 『湯気を食べる』

今朝は月に一度の通院日でした。
予約は8時45分。
診察開始は9時のはずなのに、患者さんが多くなってからは、その前後にも診察していらっしゃる先生です👨‍⚕️

クリニックまで、歩いて10分。
診察を終えてから、図書館まで足を延ばし、予約本を2冊受け取ってきました。
そこから薬局へ行って…トータルで40分ほど歩いたことになります。
家を出たときは寒かったのですけれど、歩いているうちにポカポカしてきて、途中で上着を脱いでしまいました~。

 

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先日、母のお料理のこだわりについて考えたとき、くどうれいんさんの『湯気を食べる』について触れました。

komorebi-promenade.com

今回は、その本を読んだときの思いを書いてみようと思います。

くどうれいんさんの『湯気を食べる』を読みながら、心がほかほかするのを感じていました。
台所でお味噌汁をかき混ぜる音や、湯気の向こうにいる誰かの姿が、ふっと目に浮かぶような本でした。

そして読み終えたときには、静かに胸が熱くなりました。
日々の食卓に流れる時間の愛おしさを、こんなに優しく、真っ直ぐに描ける人がいるのだなぁと。

 

 

くどうさんはまだ30代になられたばかりだそうですね。
それを知って本当に驚きました。
食材への知識(特に旬のもの)が深く、季節の移ろいへの感性があまりにも豊かで、てっきり私とそう変わらない年代の方かと思っていたのです。
こんなに若い方が、食卓を囲むことの意味や、お料理に込められた気持ちを、ここまで深く感じ取っている…。
頼もしさを覚えるとともに、どこか羨ましくもありました。

東北の風土が育んだ食の豊かさ-それがくどうさんの中に、しっかりと根を張っているのを感じました。
雪国の寒さや、春の待ち遠しさを知っている人の言葉には、あたたかさと強さの両方がありますね。

私はこれまで、《家族の健康を預かる責任感》から自炊を大切にしてきたのだと思っていました。
とりわけお料理が好きというわけではないけれど、家族が元気で笑顔でいるために必要なことだから…と。
でもこの本を読んで、ふと気づいたのです。

もしかしたら私は、お料理が好きでたまらないのかもしれない
私にとって、お料理は《趣味》のひとつなのかもしれない

…と。

ツヤツヤのお野菜を見かけると、『どう調理すれば一番おいしくいただけるかな?』とワクワクしてしまう。
そういう気持ちそのものが、私にとっての《湯気》だったのかもしれません。

文章の中にあった、《自炊=調律》という表現にも深く共感しました。
キッチンに立って包丁を動かしているうちに、心のざわめきが落ち着いて、整っていくようなあの感じ。
私はまだくどうさんのような境地にはほど遠いと思います。
それでも、お料理って、自分を調える時間なのだな~と改めて思いました。

それとともに、家族にとっても《心と身体を整える》ものになっていてくれると嬉しいですね🎵

そして何よりも心に残ったのは、作りたてのごはんへのこだわりでした。
《できたてのごはんを、熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてほしい》と常々思っている私。
思い切りうなずいてしまいました。
お料理を作る側として、その瞬間を大切にしてくれることほど嬉しいことはありません。

私が作り置きをあまりしないのも、その気持ちがあるからなのだと思っています。
できたてのごはんを囲むあの時間が、いちばん幸せなんですよね。
ま、家族が揃って食卓につける暮らしになったからできること…なのですけれど。
作り置きのメリット、必要性は理解しているつもりです…念のため。

今日はお昼に、土鍋でごはんを炊きました。
炊き上がった瞬間の湯気の匂いを吸い込んだとき、心の中までふんわり温かくなって、なんだか満たされた気持ちになりました。
あぁ、幸せだなぁ…と。

 

今回は図書館で借りて読んだのですけれど、読み終えてすぐに『自分の本棚に置いておきたい』と思いました。
季節の変わり目や、少し気持ちが疲れた日に、そっと開きたくなる。
そんな一冊だと思います。

そして。
本を閉じた後、すぐにでも何かを作りたくなりました。
ちょっと不思議な感覚だったな~。

これから先、お料理することをこれまで以上に大切にしたいと感じるようになっています。
毎日のごはんづくりが、誰かを想う時間であり、自分を整えるひとときでもある。
『湯気を食べる』は、それをやさしく教えてくれる本でした。

さらにさらに…。
東北の食の豊かさを知り、ぜひとも体験したくなりました。
私の知らない食材が多くて…。
行きたい & 食べたい!ですね🎵

 

 

 

 

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