木漏れ日の散歩道

子育て卒業。日々の暮らしのあれこれと思うこと

ひとり暮らし事始め《長男編》

ようやくすっきりとした青空が広がりました。
昨日までの1週間は、ほぼ雨模様でしたので久しぶりです。

明るくて気持ちよかった~🎵
ただ…。
風がものすごく強くて、ビュービューどころかゴーゴーと鳴っています。
ウォーキングをしていると髪は逆立ち、風に向かって歩くのが難しいくらいでした。
速歩きしたいのに、進まない…😢

明日もこの強風が続くのですって。
う~ん、ちょっとイヤ😠

 

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これまでもブログに登場してきましたけれど、私には息子が2人います。
どちらも30代。
成長の過程では、嬉しいことも悲しいことも辛いこともいろいろとありました。
でも今は、穏やかな気持ちで安心して見ていることができます。
ここまでたどり着くのが長かったな~。

春が近づくと、長男が家を離れた時のことを思い出します。

komorebi-promenade.com

長男は学部~修士課程~後期博士課程と10年間大学に通いました。

学部4年生から所属した研究室はそれはそれは忙しくて、こんな過酷な生活をしていては心身の健康を保つことができないのでは?と思うほど。
特に大学院に進学してからは、帰宅できないのは当たり前という日々でした。
週末も祝日も長期休暇もなく、1年に360日以上は大学に通っていたと思います。

後期博士課程の最後の3年間は、非常勤の助手としてお給料をいただきながらの研究生活でしたので、経済的にも少し余裕ができて、どうしても帰りたい時はタクシーで…とか、近くのカプセルホテルに泊まるなどの工夫をすることもできました。
それでもいつも切羽詰まったような顔をしていたのを、今でも思い出します。

深夜に帰宅できたとしても、早朝にはまた出かけていくことも多くて、本当に身体のことを心配したものです。
研究室に所属していた7年間は、私も気持ちが休まる暇はありませんでした。

博士課程まで進むと就職が難しくなると言われつつ、どうしても研究を続けたいと進学した長男のことは、やはり心配でした。
学問を究めるほど就職先が見つからないってどういうこと?と解せない毎日。

それでも就職活動は比較的順調で、本人の希望する就職先に恵まれてホッとしたものです。
内定をいただいた時点で、就職と同時に東京を離れることは決定事項でした。
就職する時には28歳。
もう大人だから…と思いつつ、私の心は心配と寂しさが渦巻いていました。

卒業前に2月に勤務地が決まり、ギリギリまで研究室に通い詰める合間を縫ってのひとり暮らし準備は、束の間の楽しい時間だったように思います。
一緒に出かけたり食事をしたりする機会は、ほとんど持てなかった7年間でしたので。

ひとり暮らしに向けて、お料理やお掃除などの家事に関する心配は全くありませんでした。
もともとお料理は好きでしたし、きちんと生活を整える術も知っていると信じていました。

ただ、何と言っても心配だったのは遠く離れた地に住むということ。
初任地はこれまで縁のなかった関西の地。
新幹線の駅から、さらに特急で2時間かかる場所でした。
駅からマンションまでは約6km。
しかも最寄りのスーパーまでも、コンビニまでも2kmある…という土地。

自宅は23区内、最寄り駅まで徒歩数分、500m以内にスーパーもコンビニも数軒ある、大学も山手線の内側にあるという環境での生活とはかなり違います。
自転車も引っ越し荷物に積みましたけれど、坂の多い土地でもあり、早晩車が必要になることは目に見えていました。

長男は引っ越しを済ませたらまた東京に戻って来なくてはならないこと、荷出しと荷受けのタイミングなどから、私は現地へ出向くこともしませんでした。
ですから、ひとり暮らしのスタートを実際に見ることがなかったのです。

さらに、社会人になってからどんな生活になるのかということが全く描けなかったことも、私の心配のタネとなりました。
残業は多いのか、休日出勤などはあるのか、仕事は忙しいのか、どういう生活リズムで暮らすのか…わからないことばかり。
人って、知らないことが多ければ多いほど、不安になるものなのでしょうね。

結局、車を買うときも電話やLINEでのやりとりだけで、本人の判断に任せることとなりました。
実際に新生活の様子を知らないということが、こんなに心配を呼ぶとは…。

年度末最終日まで研究室に出向き、代わり映えのしない夕食を摂り、お風呂にも入ってから入社式前に宿泊するホテルに向かった長男。

出かける間際まで、《実感がわかない》だの《学会に行くような感じだな~》などと言っていた様子そのままに、いつもどおりの《いってきま~す》で行ってしまいました。角を曲がる時に振り返り、右手を高く挙げて大きく振ったのが、いつもとちょっと違ったところ。

実感がわかなかったのは私も同じで、今日もいつもどおりに過ごしていました。
《再登校するときみたいね~》と言ったりして。
でも、角を曲がる背中を見送ってから家に入り、お風呂の中で少しだけ泣きました。

さまざまな思いが去来して、長男のいない生活にはなかなか慣れませんでした。
落ち着いたら一度観光がてら行ってみようと思っているうちに、新型コロナウィルスの流行でそれも叶わず。

いつも頭のどこかに長男の姿があり、心配で寂しくて…という状態が続いたのですよね。
長男のひとり暮らしは、こんな風に始まりました。

 

 

 

いつもありがとうございます
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