木漏れ日の散歩道

子育て卒業。日々の暮らしのあれこれと思うこと

一世帯分空いてしまった二世帯住宅のその後

我が家は1995年から義両親と二世帯同居をしてきました。

 

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結婚する前も結婚してからも、義両親と同居するなんて考えたこともなかった私にとっては、寝耳に水。
私の母にとっても《話が違う》と思わずにはいられないスタートでした。

 

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二世帯住宅で同居することに決まった後も、私の頭から離れなかったことがあります。
それは、義両親が旅立った後のこと。
空いてしまった2階はどうなるのだろうということでした。

 

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義両親が暮らしていた2階が空くという状態は、別の形で現実のものとなりました。
一昨年の6月に、2人揃って介護付き有料老人ホームに入居することになったのです。

必要なものだけを持って家を離れてしまった義両親、2階には家具や食器、不要な衣類などがほとんどそのまま残されました。
最後まで『賃貸にでもして誰かに貸せばよい』と言い張っていた義父でしたけれど、このままの状態で、一体どうやって賃貸にする?
しかも二世帯住宅の構造は、やはりマンションなどとは防音対策なども違います。
家族の立てる音には我慢できたとして、同じ音でも赤の他人が立てる音には多分我慢できません。

夫も私も賃貸で貸し出すという考えは全くありませんでした。

義両親が家を離れて最初のうちは、不要になったものを少しずつ処分したりしてがんばっていました。
自分たちで外に出せる範囲の家具類は、粗大ごみとしてかなり処分もしました。

でも大きな家具や、山ほど残っている食器類には手つかずのまま、しばらく放置していました。
いつかは片付けないと…と思いつつも、ホームに入った義両親のこと、特にその年の秋に倒れた義母のことにかなりの時間を取られていたのです。

 

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私の両親も年を重ねるにつれて心配事が増えてきて、やはり有料老人ホームへの入居を視野に入れることになったり…。
長男が結婚し、翌年には初孫が生まれたり…。

 

 

私たち夫婦も終の棲家について考えなくてはね~と、よく話していました。
今の家にできる限り住み続けるのか、この土地を売ってその資金で小さなマンションでも買うのか、それとも有料老人ホームに入る資金にするのか…。

二世帯住宅の形を残している限り、一世帯分がムダになっているという意識は常にありました。
ご近所の方などには、《息子さんたちのどちらかが住めばよいじゃない?》と言われたりもしましたけれど、そればかりは私たちが決められることではありません。
それに、私たち夫婦は息子たちが2階に住むということは全く考えていませんでした。
それぞれに、自分の居場所を決めていくだろうと思っていましたので。

どうしたらよいのか、具体的な方向性が決まらずにいた今年の春。
考えてもいなかった話が持ち上がり、思わぬ展開となっていくのでした。

 

 

 

 

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